国際感覚

気がついたら前のカキコミから1ヶ月。
その間にクリスマスもお正月も誕生日も過ぎてしまった。


別にいいのだが…


何かに追われたり、何かの義務でここにものを書いているわけではないので。
(ただちょっと仕事の面も兼ねている部分では申し訳なく思うが)


この連載をアテにしている人がそういるとは思わないので勝手ではあるが
自分の思いが溜まったり、何か言いたいことがあるときに利用させてもらっている。


さて久々に文章を残そうと思ったのは
やっぱり「怒っている」「あきれている」からである。


特に日本の報道のあり方とか、視点というか感覚に。


それはまずタイトルにもあるように「国際感覚」


日本時間の13日中米ハイチで起こった大地震による災害に対する反応。
すでに震災発生から5日が経つが、日本の報道陣(特にTV)はいったい
何をやっているのか?

日本のTV局独自のカメラで取材されたこの震災の報道をほとんど目にしない。
どころかこのような甚大な災害が起こっていることに対して無関心すぎるほどの
対応ではないだろうか。


奇しくも15年前の1月17日ここ日本でも同様の震災がありその追悼企画は
チラホラ企画されたり、報道されたりしているのに今起こっていることに関して
あまりに他人事ではないだろうか。


そしてそれは報道だけではなく、日本政府の対応というものにも現れている。
現地への資金援助だけは早々に決めたものの人的支援は20〜30名程度だけで
その他については何も発表されていない。

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2683182/5174691

いつもこういったことが日本以外の場所で起こったときに思うのが
「現地にいる日本人の安否」
これが確認され被害が無いとなると一気に報道のテンションが下がる。
今回も直接的に日本人の被害は無いようだったので、まるで報道されないのか?


日本人がどうこうしたというのではなく、今何が起こっていてどういう状態なのか
それを知りたいのに、ここまで技術が進み、世界が小さくなったのにもかかわらず
現地からの映像はほとんど海外のTV局からの報道だけなのである。


15年前のことは覚えているくせに。


つぎまた今度東京で同じ事が起こったときにはどうするというのか?
自分たちの国日本はハイチと違い政治も安定し、経済的にも豊かだから
あのような被害にはならないというのだろうか?


常に自然は私たちにその驚異と警笛を鳴らしているというのに。


今や日本とその他の国という考え方は通用せず、世界は一体であり
ともに考えねばならないと

世界環境会議では訴えるくせに

災害の時には遠い国の話しというのか。


世界の環境を考え、人類の生活を守るためのリーダーシップを示そうというのなら
こういうときにも世界の人々のために先頭を切って行動を起こす
そういう姿勢で臨むことができないのなら、CO2削減の声は人々の心に
届かないのではないだろうか。鳩山先生。


そして日本の報道メディアは世界が注目しているこの災害の様子を無視し
あいもかわらず政治のワイドショー化に手を貸すかのごとく
小沢幹事長の元秘書、秘書逮捕をセンセーショナルに伝え
つまらぬことをあおっている。

政治家の謝罪と進退が、芸能人の恋愛、交際、スキャンダルと同レベルで
扱われ、その姿に一喜一憂する人民を創り出している
最低の連中である。


今の日本に本当に必要なことは何か。


それをちゃんと問うまともな感覚の良識ある市民が一人でも多く
残っていることを期待するほか無い。


いったいいつから日本はこんな情けない国になってしまったのか。
自分も同じこの国の人間であることが恨めしい。